金屏風会見で中森明菜は近藤真彦に騙されたのか 仕掛け人が語っていた真相

 会見はテレビ朝日が生中継。仕掛けたのは同局元取締役制作局長の皇達也さんである。
今年2月に逝去したが、筆者は25年前から最晩年までお付き合いさせていただいた。

 この会見についても2019年7月に2時間にわたってホテルのグランドハイアット東京で話を聞き、記事にした。その後もたびたび話題になった。取材メモの一部を再掲する。
「明菜さんを婚約会見だと騙して連れ出したと言っている人がいますが、冗談じゃありませんよ。訴えたいくらいだ。
彼女の衣装を見てください。地味なスーツですよ(注・淡いグレイのスーツ)。あんな格好で婚約会見する女性なんていないでしょ」

 皇さんは「タモリ倶楽部」や「ミュージックステーション」などを立ち上げた人。温厚な人柄で知られたが、この件に関しては怒りを隠さなかった。

「第一、スポンサーにどう説明するんですか。後になって明菜さんを騙していたなんてことになったら、私のクビが飛ぶだけでは済みませんよ。
いくら視聴率が欲しいからといって、そんな反社会的なことをテレビ局が出来るはずがない。おまけに騙して生中継なんて怖くてやれない。
明菜さんが『騙された』と口にするかもしれない。そうしたら、何もかもがお終いですよ」(皇氏)

 金屏風を用意したのはホテル側だった。明菜の復帰会見だから、めでたい席だと判断し、気を利かせた。これが誤解を招く。

 金屏風以外、婚約会見を匂わせるものは何一つない。近藤も普通のスーツ姿。近藤側と明菜側から取材陣に「婚約会見になる」と説明されていたわけでもない。