今更ながらアイドルとは?

先日、某音楽大学の同窓会のコンサートにご縁があって鑑賞した。ピアノソナタやオペラなど。どれも本格的で凄い。魂を揺さぶられる。久しぶりに感動した。
そこで思ったのだが、普段注目しているスタエンアイドルたちと違って、演奏者や歌い手のプライベートは深追いしようとは思わない。
「これだけ職人技の演奏をするなら、家族や取り巻きは苦労するかもな」←これくらいは漠然と思うものの、彼らの熱愛や結婚やメンバーとのわちゃわちゃエピソードなどには興味は湧かない。あくまで、そういう舞台裏の苦労や葛藤を目隠しした上での、最高の演奏の披露を悦んでいるだけだ。
しかし同じ"歌い手"でもアイドルは違う。アイドルは死ぬまで毎分毎秒が「上映中・演奏中」である。ラジオでのトーク、ブログでの言葉、プライベートエピソードの紹介、町を歩くこと、ご飯を食べること、喜ぶ時、悲しむ時、人生の大きな決断をする時、どれも全て上映する前提である。人生が演奏なのだ。
1998年のアメリカ映画、
『トゥルーマン・ショー』(The Truman Show)のリアル版とも言える。トゥルーマンは騙されてアイドルをしていたような状態で、アイドルの自覚は無かったが、日本のアイドルビジネスは「人生が演奏」を承知の上で歌い手の人生をドラマにして公衆放送などに放つ。
これはかなりのストレスが歌い手に掛かる。言葉や一挙一動で世界がガラリと変わる。結婚などの一大イベントの際には遠い地で働くナースの勤務時間まで変えてしまうし、OLを励ます上司のストレスの増減にも影響する。
このような「人生が演奏」の歌い手=アイドルは負担が大きすぎるため、25年前後で寿命が来るのも大いに頷けるのだ。

アイドルの演奏時間は長いようで短い。ベストな引き際の見抜き方にも苦労するだろう。

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