するとジャニー氏は、早速、木山氏をベンツに乗せて合宿所へと連れていく。

 合宿所では、ジャニー氏と一緒に風呂に入ることとなり、並みのソープ嬢以上に全身をくまなく丁寧に洗われる“泡風呂の儀式”と入念なマッサージを受け、木山氏の頰にキスをしてきたという。

 木山氏は、なんかおかしいなと思いながらも、

「YOU! これから忙しくなるよ。すぐに雑誌『マイアイドル』の取材があるし、コンサートやテレビ番組もいっぱい出るんだからね」

 と、スターとしての輝かしい未来をチラつかせる甘い言葉の囁きを受け、ジャニー氏のペースに巻き込まれていくのだ。目の前にスターたちがいる夢のような現実と、想像だにしなかった急展開の激流で、ジャニー氏はまだ何も知らない少年たちを飲み込んでいくのが、お決まりのパターン。数々の成功体験が、このスピード感と決定力を裏付けているのだろう。

そして、木山氏が2回目に合宿所を訪れたとき、ジャニー氏は早くもその本性をあらわにしてくる。

 バスルームのある部屋に木山氏を押し込めて鍵をかけ、背後から抱きついて、「まるで発情した犬のように」硬くなった股間を擦り付けてきたという。

「はぁ、はぁ、はぁ」

 ジャニーさんも無言のままで、しばらく股間を服の上からこすりつけていたが、不意に、

「あ……ふぅ~」

 と、息を抜いた。

 イッたんだ、ジャニーさん。僕は初めて、大人の男性がイッたのを見た。しかも、自分も部屋着のまま。ズボンの中にイッちゃったんだ。このおじさん。

 この日から、「愛人」という言葉ではとても言い尽くせない、地獄以上の日々が約2年間繰り広げられていくのだ。