ここで発想を変えて、仕置人の段階で終了したら日本の時代劇はどうなっていたか。
(もちろん、「例の事件」は起こらずに、俳優のスケジュールの都合で終了して
制作側もここで潮時と考えて。実際、例の事件のせいで、結果的にシリーズの
長期化につながったかもしれない)

必殺の画期的な点は、従来の勧善懲悪のパターンを崩して
「善人が殺される→正義の味方が復讐する」パターンを確立して、時代劇に
ある意味のリアリズムを与えたこと。

シリーズが仕置人の時点で終了していたら、変わった話として忘れられて
従来の「善人が報われる」勧善懲悪の時代劇が主流の時代が続いただろう。
勿論、股旅物の影響でアウトサイダーがヒーローの話があっても、
従来のパターンを引き継ぐだけで。

 ただ、こうした鬱展開のストーリーは、たまにやるから新鮮に映るもので
毎回やっていたら飽きられる。
飽きる人間が増えすぎたことにスタッフが気付いた時が「後期」の始まり?

ちなみに、鬱展開をごまかして続いているシリーズに、アニメの名探偵コナン
があるけど、あれは、昔からある「悪人が被害者のパターン」を引きずっているだけで
必殺ほどのパターン破りはない。