伝統とは何かをめぐって抽象的な議論になってるけど
継承してきた慣習を三分して
1)情況からずれようがともかくかえてはならない慣習=原理
2)情況に応じてかえていいけどかえずにすむならかえない慣習=伝統
3)情況からずれすぎてむしろ有害な慣習=因習
と分別すべき。ここを曖昧にして議論しても埒があかない。
この分別の際に
2)と3)の差異は便宜上のもので実際には厳密な区別はない。
有害だの形骸化だのはきわめて「相対的」な概念だから。
伝統の骨組みを支えるのは結局は1)にしかならない。
1)と2)の区別は歴史的にいって
A)歴史上、これまで一度も変更されたことのない枠組み
B)歴史上、何度も様々に変更されてきた枠組み
このちがいに依拠するしか一般に客観的なものさしがありえないから
これ以外の理屈は公理たりえないだろう。
B)の例としては皇族と非皇族の区別(君臣の別)、
直系傍系・本家分家の別などが該当するだろうな。