小林よしのり氏“公認”「ゴーマニスト」宣言(134)

◎これがゴーマニストの終わり方、劇的ではなく、情けなく終わる。 

 小林さんは、自分の主張を読者に刷り込むために、自分に有利な史料だけを
 紹介したり、 不利な史料は隠したり、という手をよく使います。

 彼は『サピオ』平成11月10日号で、継体天皇は「要するに「入り婿」である」(59頁)、
 「男系の血筋の不足を女系の血筋で「格上げ」することで、やっと皇位に就くことが
 できた」(60頁)と主張しています。ところが、その根拠としては、『古事記』の
 「手白髪(たしらかの)命に合(めあわ)せて、天の下を授け奉りき」という文しか引用していません。

 継体天皇の即位と立后について、『日本書紀』では、即位の後に、臣下の助言を
 入れて手白香皇女(たしらかのひめみこ)を皇后に迎えたと記されてます。
 したがって、『日本書紀』に基づけば、仁賢天皇の娘で、武烈天皇の姉である
 手白香皇女との結婚は、即位後ということになりますから、天皇の地位の「補強」の
 ためとは言えても、それがなければ、皇位継承ができなかったとまでは言えません。

 そして、女系が皇位の「補強」以上の力を持ち得なかったことは、手白香皇女自身が
 皇位に就かなかったことからも明白です。女系でいいのであれば、それこそ、手白香
 皇女自身が天皇となって、まさしく男大迹王(継体天皇)を婿にして、男系の血で
 補強すればよかったのです。(続く)