――パワハラが原因で辞めた方はいないんですね?

「う〜ん。いないと思うけどな。身に覚えがないかと言われれば、なくはないけど。ウチの会社で辞めている人間がいっぱいいますが、それぞれ
志があって辞めている人が圧倒的で、仮にもし(パワハラに)該当するとすれば、1名(だけ)ですよ。
それはパワハラなのかと問われれば、僕はパワハラではないと思っている。厳しい叱責はしたけれども、八つ当たりとかではなくて、愛情を持って
接して、成長を促したいから、『頼むね』と言っただけで」

――社員の事を「てめえ」呼ばわりすることもあるとか?

「社員に『おまえ』って言ったことはあると思うよ。でも『てめえ』って言ったことはないね!」

厳しい叱責は、あくまで社員に成長を促すためと説明した大石氏。昔なら「それも愛情」で済んだのだろうが、いまは時代が違う。今回の報道について、
局内では大石氏の責任を問う厳しい声が下からもあがってきたというが、その理由は、決して「不倫疑惑」のみにあったわけではないのだろう。

過去のインタビューで、静岡新聞社の課題について問われた大石氏はこう語っていた。

「私たちが目指すのは『従来型のマスコミからの脱却』」
「何から変革すべきかというと、やはり人材です。一人一人が提供価値を生み出す新聞社で、人材育成や社員の意識変革が重要です」

まずは自分自身が変わらなければならないことを、いまは大石氏自身が痛感していることだろう。