(>>652の続き)

 ――国鉄改革には旧陸軍参謀の瀬島龍三氏が深く関与しました。JR東海名誉会長の
 葛西敬之氏は著作で陸軍参謀の手法について述べています。

「その本は読みました。葛西氏ら改革を進めた国鉄官僚や政府指導者は単なる
国労つぶしじゃなくて、10年、20年後の日本の仕組みを変えようとしていた。
仕掛けが大きい。目先の労働条件の改善を求めてきた我々とは視点がまったく
違うと思い知らされました」

「瀬島氏もそう。彼がモデルとされる山崎豊子の小説『不毛地帯』を読んで、
『こんな相手じゃ、労働組合はやられるわけだ』とも思いました。元軍人だから、
どんな手を使ってでも勝つ、勝者が正義だと、戦略を練ったのでしょう」

  (続く)