毎日新聞 みんなの広場 2018年8月11日(土)

学テで教員評価 ちょっと待て
無職 山田 幸夫69(大阪府阪南市)

 今年度の全国学力テストでほとんどの科目の成績が政令市で最下位だったとして、
大阪市の吉村洋文市長は2日、学テの結果で教員評価を行う考えを明らかにした。
もちろん子どもたちの成績向上を目的にしたものだと思うが、ちょっと待ってほしい。

 市として学テの数値目標を設け、達成状況に応じて教員の手当を増減させる
人事評価の導入を検討するというが、教員を脅迫するような、そんな小手先で解決する
単純なものではないことを理解してほしい。そのような方策では、学校現場はテストの
点取りに力を注ぐだけだと思う。例えば平均点を上げるために、学力の低い子や
障害のある子を除外する、あるいは学習時間が過去問題への取り組みに費やされる、
といった状況が危惧される。これでは本末転倒である。

 大阪市には家庭の経済的な問題など学校現場だけでは解決できない課題があること
は周知の事実だ。次代にも根を下ろす解決策を提示してほしいと思う。