毎日新聞 みんなの広場 2018年9月24日(月)

辺野古の争点棚上げするな
会社員 前崎 猛63(大阪市都島区)

 14日の本紙夕刊の「近事片々」にこうあった。

 選挙戦で主張せず、勝ったら「信任された」は誰の流儀だったか。

 現在行われている沖縄県知事選のありようにもどかしさを感じるものとして、無力感さえ響いてくるかなしさを覚えた。

 4年前の前回知事選で、当選した故翁長雄志さんに集約された「沖縄のこころ」。
今なお不条理な事故や事件が続く中でそれが薄らいでしまったとは到底思えない。
さまざまな締め付けや米軍基地反対運動への無理解など、県民の思いとは裏腹な政府や本土に、やむにやまれぬ決意で対してきた翁長さんの遺志を継ぎ、県は米軍普天間飛行場の県内移設阻止のため、名護市辺野沿岸部の埋め立て承認撤回に踏み切ったのだ。

 それにもかかわらず、辺野古移設の賛否を明らかにせず争点を棚上げしようとするのは、翁長さんへの敬意を欠く上、先日の自民党総裁選と同様、選択肢の深みも幅も狭めてしまう民主制度の自滅行為であろう。