毎日新聞 みんなの広場 2018年8月20日(月)

戦争をなくす方法はあるか
文筆家 岡田 成司44(北九州市小倉北区)

 「戦争をなくす方法はあるだろうか?」

 もし誰かにこう問われたならば、私は次のように答えようと思っている。
「私たち一人ひとりが無関心で居続けることをやめればいい」と。

 中東の紛争も、アフリカの内戦やテロも、欧州各国が抱える難民問題も、対岸の火事と捉えてはいけない。
宗教対立や民族間対立への無知や無反応。
難民の押しつけ合いや自国のみの平和主義に異を唱えようとしない「事なかれ」感覚。
こうした小さなことが積み重なって、その結果、世の中が戦争勃発に加担していることになる、
と考えるべきではないだろうか。

 必要なのは、そうしたことを知る力や知りたいと望む意思を養うことである。
それら知識欲が成熟した先に、世論が生まれる。
私たちにできることは、大きな世論を生み出して、権力に自制と自重を利かせるしかない。
今、情報をより多く収すべきなのは子どもよりもむしろ、私たち大人だと思う。

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