>>38
(続き)

 ――先ほど、わずか5年ほどで悪化したと言いましたが、本当にそんなに
 急だったのですか?

「そう感じさせられる理由がいくつもあります。たとえば14年にバングラディシュで
開かれた『アジアン・アート・ビエンナーレ』でのこと。『気合い100連発』に
対して国際交流基金の担当者から、放射能や福島はNGワードだと言われました。
そういう状況になったのは第2次安倍政権以降だ、とも。基金は従来、表現の自由には
理解のある組織でした。みんなのものであるべき『公』が異質なものに変わって
しまっているのを感じました」

「安倍さんが首相をやめるまでは我慢しなければ、という趣旨の話もされました。
でもトリエンナーレを経験した今から見ると、当時の方がマシだった気がします。
ネトウヨの人々は今回、集団的な電話攻撃で展示を中止させる手法を覚えました。
彼らなりの『正義の主張』も共有されています。いまや、安倍さんがいなくなっても
事態は改善されないのです」

(続く)