「上から目線で威圧的」 女性支援団体、自民視察に憤り
2020年4月27日 19時41分

 自民党の国会議員らが10代女性の支援団体を視察した際の振る舞いに批判が広がっている。
団体側は新型コロナウイルスの感染拡大で深刻化する貧困や性搾取の問題を知ってもらいたいと
受け入れたものの、議員側は多数で来訪して密集状態をつくり、大声を出したり、
許可なく写真を撮ってSNSにアップしたりした。
団体側は「暴力に苦しむ女性を救う場に暴力が持ち込まれた」と強く反発している。

 馳浩元文部科学相が会長を務める「自民党ハウジングファースト勉強会」が
22日に視察したのは、一般社団法人「Colabo」が東京・新宿で運営するバスカフェ。
無料で食事や衣服を提供し、10代女性の居場所作りをしている。

 Colaboによると、前日に阿部俊子・衆院議員から視察の申し入れがあり、
「5人までなら受け入れ可能」と伝えた。
ところが議員側は秘書や新宿区議も含めて約15人がやって来たという。

 馳議員らはカフェの設営に参加。性被害のトラウマから男性に恐怖感がある女性が
働くなか、大声で秘書を呼ぶなどした。作業を続けられなくなった女性もいたという。
さらに、虐待から逃れて居場所を知られてはいけない女性もいるにもかかわらず、
許可を得ずに写真を撮り、「ボランティア第一弾」「10代少女の寄り添い支援に参加」と
ツイッターなどで発信した。

 馳議員が「女の子だから」とテントなど重い荷物は女性に渡さず、若手議員らに
運ばせる場面もあったといい、Colaboの仁藤夢乃代表は「当事者運動であることを重視し、
普段はみんなで作業を分担している。女性は力ない存在で守ってやろうという上から
目線を感じた。威圧的な態度がなぜ問題なのか考え、反省して欲しい」と話す。