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2月3日(水)朝日新聞東京版朝刊オピニオン面・多事奏論

編集委員 高橋純子   緊急事態の首相 ラケット握らずコートに立っても

スケジュール管理はかたくなに手帳派。新年、革カバーから前年のものを抜いて
真っさらを差し込めば、なかなかに厳かな気持ちになる。2年前からは1枚の
はがきも帯同するようになった。先日亡くなった作家の半藤一利さんから送られた
ものだ。当欄に「まことに同感」下さり、「八十九爺いにはげまされても百万の
味方を得た思いにはならないでしょうが……負けずに頑張りましょう」。丸みのある
かわいらしい筆跡。万年筆のブルーインクが美しい。お会いしたこともお話したことも
ないけれど、おおらかであたたかい人柄がしのばれる。

(続く)