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(続き)

もう一つ課長は気になることを言っていた。社説で「NHKが唱える『自主自律』とは
いったい何なのか」と書いた部分だ。「NHKの経営に自主自律なんてないですから。
そんなことおっしゃる方は初めてなんでびっくりしています。自主自律は放送番組の
編集の話。人事も金も握られている。もうちょっと制度を勉強してください」

たしかにNHKの予算や人事には国会の承認や同意が必要だ。巨額の独自財源をもつ
NHKを民主的に統制するためで、大事な役割があるのは事実だろう。だが課長の
発言は、その制度を糸口に干渉が繰り返されてきた歴史を軽んじていないか。

NHK放送ガイドラインは、放送の自主自律の堅持が公共放送の生命線で、「予算・
事業計画の国会承認を得るなど、放送とは直接関係のない業務にあたっても、この
基本的な立場は揺るがない」とうたう。メディア法の研究者らも「思っても言っては
いけないことだ。国会や行政の関与を最低限にとどめ、NHKが経営でも自主自律
できるように放送法は作られている。肝心の総務省がそれを忘れたのか」と指摘した。

(続く)