学校欠席やハンスト…「気候変動、体を使って声上げる」
編集委員・石井徹
2021年4月19日 16時30分

 政府が検討する2030年の温室効果ガス削減目標をもっと引き上げさせようと、
若者たちが働きかけを強めている。22日から始まる米国主催の気候変動サミット前に
発表される予定の日本の目標が、先進国として十分ではないと訴えている。

 「NDC(削減目標)を62%以上にしてください」。
16日の金曜日のお昼時、東京・霞が関の経済産業省前で、高校生や大学生ら17人が
声を上げた。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)が18年に始めた
抗議活動は、金曜日に学校を休んでストライキをすることで世界中に広がった。

 日本では授業後の夕方や休日にデモ行進することが多かった。今回は「私たちの命や
生活にかかわる新たな目標が決まるまで時間がない」として、4月2日から毎週金曜、
東京、仙台、京都、鹿児島の学生有志が各地で、学校を休んで訴えることにしたという。

 東京でプラカードを掲げた都立国際高3年の岩野さおりさん(17)は、
休む理由を担任に告げると「一人の人間としては応援したいが、
教師としては授業を欠席するのを応援できない」と言われたという。

 都立西高3年の山本大貴さん(17)は、欠席する理由を書いた紙を自分の机に置いて
ストライキに参加したという。「受験生なので欠席すると追いつくのが大変」。
ツイッターには「電気使うな」「息吸うな」「勉強してろ」などの書き込みをされる
こともあるが、「いま声を上げないと僕たちの未来が決まってしまう」と言う。

 22日には削減目標の引き上げを求めて、東京、仙台、京都、福岡で一斉のデモ行進を予定。
24日には、温暖化防止を訴えるオンラインの音楽イベントもある。世界23カ国で同時に
開催される「クライメイトライブ」だ。山本さんは日本の共同代表を務めている。
ライブは午後6時から配信される。

 「気候変動の被害は(弱い立場にある)女性が男性より大きい。
できることはないかと考えた時、体を使って声を上げようと思ったんです」