4月20日(火)朝日新聞東京版朝刊総合4面・プレミアムA

未完の最長政権・第2部G   行事私物化 「桜を見る会」に凝縮

2019年4月。自民党職員は13日の天気を気にしていた。その日は、首相が
主催する桜を見る会が開催される。職員の一人は、好天を願うのは「会の成否は、
政権を左右するというジンクスがあるから」と言った。

民主党政権では鳩山政権だった10年4月、季節はずれの雪が積もり、冷たい雨が降る。
「政治とカネ」や普天間飛行場の移転問題で支持率が低迷していた首相の鳩山由紀夫は
「みなさんは鳩山政権の雨天の友だ」と呼びかけたが、その後、2カ月足らずで鳩山は
退陣。11年の菅直人内閣では東日本大震災で、12年の野田佳彦内閣では北朝鮮に
よるミサイルの発射予告で開催が見送られた。いずれも、その年で首相は退陣した。

第2次安倍政権では曇りか晴れ。そして19年4月13日は快晴だった。「素晴らしい
青空ではありませんか」。あいさつに立った首相、安倍晋三は両手を天に向かって広げ、
出席者を沸かせた。「私は自慢ではありませんが、日本の晴れ男ベスト5の1人。後の
4人は誰か知りませんが」

(続く)