7月10日(土)朝日新聞東京版朝刊総合4面・プレミアムA

未完の最長政権・第4部C

斎藤環・筑波大教授   ヤンキー的なムラ意識

 ――斎藤さんは第2次安倍政権が発足した際、「自民党はヤンキー化している」と
 指摘しました。広辞苑を引くと、「日本で、不良少年・少女をいう俗語」という
 説明もありました。齋藤さんの言う「ヤンキー」とはどういう意味でしょうか。

「日本社会に広く浸透している『気合いでアゲてけばなんとかなるべ』という感性です。
一種のムラ意識に近い『奉仕するなら仲間に入れてやるけど義務を果たさないやつは
村八分』という排他性もあります」

 ――安倍政権はどういう点でヤンキーだったのでしょうか。

「アベノミクスに内在しているのは『経済をアゲておけば何とかなる』という雑な
発想でしたが、株価や内定率が上がり、いい側面ばかりが強調され、『アベノミクスは
すごい』となりました」

「『家族と絆が一番大事』という価値観もヤンキー的です。安倍さんと近く、強い
右派思想を持つ日本会議は、家族主義と言うより家父長主義的で、神道政治連盟との
関係も深い」

(続く)