12月22日(水)朝日新聞東京版夕刊5面・NEWS+α

取材考記   ニューヨーク支局長 中井大助

在外投票難しく 候補者議論も深まらない   日本の短い選挙期間 再考すべき

米国の選挙を取材していると、とにかく長すぎると感じる。大統領選は4年に1度だが、
選挙運動は2年近く前から始まる。選挙ばかりに関心が集まり、肝心の統治が
おろそかになっているという指摘も多い。ただ、長い選挙によって有権者を含め、
多くの人が関わることができるのは事実だ。

一方、日本の選挙はあまりにも短い。選挙期間は衆院選が12日間、参院選でも
17日間。世界を見渡しても、最も短い部類だ。

選挙期間の短さの問題を改めて感じさせられたのは、今年10月の衆院選で
在外有権者を取材したときだ。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外務省などは在外有権者に郵便投票の活用を
呼びかけた。だが、郵便投票は日本の選挙管理委員会まで届けなければならない一方、
公示日の翌日以降に発送することが法律で義務づけられている。新型コロナの影響で
郵便事情が乱れている地域も多いなか、選挙期間中に届けることは難しかった。

(続く)