(933)『文春』の木原官房副長官スクープ、他メディア「黙殺」の異常事態
これだけのスクープを新聞、テレビのワイドショーなどが一切報じない。異常な事態だ。
木原誠二官房副長官の妻が、前夫の不審死事件(自宅で刃物で刺殺されていた)に関し、重要参考人として事情聴取を受けていた―。
『週刊文春』先週号(7月13日号)、発売後、全く後追いがない。
岸田文雄首相も完黙。政界でも、誰ひとり話題にしない。
ひどい話だ、と思っていたら、『文春』今週号(7月20日号)の第2弾「木原副長官の噓を暴く怪死¢{査音声160分」で、自民党の森山裕選対委員長の発言を紹介している。
7月5日、政治部記者を集めた懇談会で、森山委員長、こう語ったという。
〈「印象が悪い。木原は早く代えた方がいい」〉怒気を含んだ口調でさらに。
〈「政治家にとって一番大事なのは、有権者にとって常識的であること。ディズニーランドに愛人と行っていたのも、おかしな話ですよ」〉
これこそ、まさに正論だ。こんな発言を聞いていながら、なぜ新聞記者は1行も報じないのか。オフレコ? こんなオフレコこそ破ればいい。
『文春』の第2弾自体は先週号のなぞりで新情報は少ない。
硬派路線に変わりつつある『週刊現代』(7/15・22)、安倍晋三元首相一周忌に合わせた特集の1本が旧統一教会批判で名を売ったジャーナリスト、鈴木エイト氏による、「山上徹也がこれから口にすること」。
山上徹也容疑者とツイッターでやりとりしていたことを根拠に、
〈山上が安倍をターゲットとした根拠は私の記事だったと言っても過言ではないのだ〉。〈私にはその根拠を公判で示す責任がある〉。
なんか思い違いをしているのでは。そんなに気張らんときぃや。
『ニューズウィーク日本版』(7・18/25)の大特集、廣瀬陽子・慶応大教授などによる「『次のウクライナ』を読む 世界の火薬庫」は必読。
(月刊『Hanada』編集長)