5月23日(木)朝日新聞東京版朝刊オピニオン面・インタビュー

テレビ司会者 関口宏さん   淡々と、貫いて

いつも、淡々としていた。政権の目の敵にされた時も、その応援団から激しくバッシングされた時も。淡々〈なのに〉続いたのか、
淡々〈だから〉続いたのか。それともほんとは虎視眈々だったとか?――36年半続けた「サンデーモーニング」(TBS系)の
司会を3月に降板した、関口宏さんをたずねた。

(中略)

「うちより2年早く、久米宏さんの『ニュースステーション』(テレビ朝日系)が始まりましたが、それまでのニュース番組は
堅苦しくて難しくて、分かる人だけ分かればいいという感じだった。だから『サンデーモーニング』は徹底的に視聴者目線で、
ニュースをわかりやすく、きちっと伝えることを第一にしました」

 ――当時は久米さんと比較され、「物足りない」「生ぬるい」と言う評価もあったとか。

「政治や行政をつかさどる人たちに『刺さる』番組をつくる方が、気分はいいかもしれない。でも、テレビがやらなければ
ならないのは社会を『底上げ』すること。おじいちゃんもおばあちゃんも中学生も、いま何が問題になっているのかを知ろう。
何でこうなるのか、みんなで考えよう。それがテレビの使命なんじゃないかと、僕なんかはずっと思ってやってきました」

(続く)