3月16日(土)朝日新聞東京版朝刊国際面・Question   民主主義のお手本 台湾の「政治熱」はどこから?

台湾出身で日本在住の芥川賞作家 李琴峰氏   根底に「ナショナリズム」陰の側面も

 1月の台湾総統選挙の投票率は7割を超え、候補者集会に大勢の若者が参加した。「民主主義のお手本」とも評されるが、
 台湾出身で日本に移住した芥川賞作家の李琴峰さん(34)は、台湾社会にも「光と陰がある」と指摘する。

 ――なぜ台湾は政治への熱が高いのですか。

台湾は、戦後の独裁体制化から民衆が民主主義を勝ち取った歴史があります。さらに、圧力を強める中国にのみ込まれるという
警戒心が政治への関心を高めています。

まさにその問題に直面して起きたのが2014年の「ひまわり学生運動」です。中国とのサービス貿易協定を強行に採決しようと
した国民党政権に若者らが反発して立法院(国会)を占拠し、その後審議のやり直しが決まりました。この体験が政治参加の大切さを
若者に教えたのです。

(続く)