8月16日(土)朝日新聞東京版朝刊15面・週間番組表

NHKスペシャル「シミュレーション〜昭和16年の敗戦〜」に主演  池松壮亮

”戦前”ではないことを願う

「もしも、自分の発言で戦争を止められるとしたら……」

16、17日の2夜連続で放送される戦争ドラマのNHKスペシャル
「シミュレーション〜昭和16年夏の敗戦〜」で主演を務める。
実在した首相直轄の「総力戦研究所」の模擬内閣で、首相役を務める民間出身の宇治田洋一を
演じるにあたり、その想像を毎朝、繰り返した。考え続けることこそ、自分の責任だと信じた。

舞台は1941年。軍人、官僚、民間から選抜された総力戦研究所の若きエリートたちは軍事、
外交、経済のデータをもとに戦局を予測。日米開戦前に「必敗」の結論を導き出す。
無謀だと近衛文麿や東條英機らに訴えたが、開戦に突き進んだ。こうした史実に着想を得た
ドラマについて「日本が負けるという数字を知り、事実を元に答えを出したのに都合のよい
意思決定で黙殺された。その歴史を伝えたいと思った」。

(続く)