>>377 (続き)

伊藤さんの両親と妹は10月、米兵らと国に対し約1億1千万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こした。
だが、書簡に記載された方針通り、米兵はすでに帰国していた。所在不明で、訴状の送り先が分からない。
米軍側に問い合わせても、プライバシーを理由に所属部隊でさえ回答しないという。

伊藤さんの母は「米兵が守られすぎている。同じ悲しみを抱える人が生まれないように政府は真摯に
向き合ってほしい」と訴える。

これまでにも、米兵が賠償責任を果たさずに帰国し、被害者が泣き寝入りするケースが何度もあった。
米兵による事件事故の被害者や遺族が、置き去りにされすぎていないか。

米兵の「逃げ得」を許し、守られるべき被害者や遺族に負担を強いている責任は、政府にもあるはずだ。
不条理な状況が変わるまで、伝え続けていきたい。

(終り)