午前3時、公邸で一人こもる高市首相 「安倍政権」の理想、遠い現状
田嶋慶彦
2025年11月19日 12時00分
https://digital.asahi.com/articles/ASTCL25GXTCLUTFK01NM.html

 就任後初の衆院予算委員会に臨む高市早苗首相は、初日の7日午前3時に首相公邸に入った。
一室にこもると、各省庁が準備した答弁書にひとり赤ペンを走らせた。
「ビーッ」。
首相がブザーを鳴らしたときだけ隣室に待機する秘書官らが入り、内容を調整した。

 自分の言葉で発信することにこだわった首相。答弁準備は3時間半も続いた。
「自身のこだわりを盛り込み、高市政権としての新たな答弁ラインを考えていた」。
官邸幹部はそう明かす。

 仲間と群れずに一人で抱え込む――。
就任前からそんな孤高の政治スタイルを指摘されてきた首相。
議員らとの会合より、宿舎に資料を持ち込んで読み込むことを好んだ。
就任から1カ月、外交や国会対応に追われたこともあり、外での会食は一度もない。
そんな決して党内基盤が強くない首相を官邸内で支えるのは、
首相の保守的な政治理念に共鳴する側近たちだ。