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漫画の掲載から約70年。いまも人権週間には、各地で人権をテーマにしたイベントが開かれ、
啓発活動が行われている。

「日本の人権教育では優しさや思いやりという個人の道徳的な面が強調される。でも、それは
国連が提唱する本来の人権教育とは違うものです」

そう語るのは英エセックス大学人権センターフェローの藤田早苗さんだ。著書「武器としての
国際人権」(集英社新書)が版を重ねる。そもそも人権とは。国連人権高等弁務官事務所は
「生まれてきた人間すべてに対して、その人が能力を発揮できるように、政府はそれを助ける
義務がある。その助けを要求する権利が人権」と説明している。

日本では人権が侵害されても「自己責任」で片付けられることが多い。藤田さんによると、
いま多くの国で小学校から人権の内容とそれを実現するための知識と手段を教えている。
「人権を理解していなければ、自分の人権が侵害されても気づかず声をあげることが
できないし、他の人の人権も尊重できませんから」

(続く)