>>495 (続き)

自国防衛の最大級のリスクは、政治リーダーが暗愚であることだ。国会質疑や記者会見は
「試験」であると同時に「筋トレ」でもあり、質問に答えたり批判に耳を傾けたりすることで
筋肉は鍛えられる。トレーニングに耐えられなかったり、どうにも筋力がつかなかったりした
場合はご退場願うしかない。

ところが今回、「質問した野党議員が悪い」だの「中国を利するから首相を批判すべきでない」
だの、ウルトラトンチンカンな言説が飛び交っている。「中国にはっきりものを言ってくれて
カッコイイ」なーんて、首相の勇ましさが広く好感されているようだが、この種の世論は
いったん芽吹かせると大変にやっかいだ。この先、中国に融和的な姿勢を示そうものなら
「弱腰外交」「媚中」批判が湧くだろう。将来にわたって外交の手足を縛ることにも
なりかねない。この道はいつか来た道? 首相の罪は深い。

(続く)