>>553 (続き)

 ――治安維持法が制定されたのは大正期の終わり、今から100年前の1925年でしたね。
 共産主義者を抑え込むことが、当初の主な目的でした。

「国体の変革と私有財産制の否定を目的とした結社行為を禁止する法律でした。国体とは、
非常にあいまいな言葉ですが、天皇が統治する当時の国家のありようを指す概念でした」

「参政党が今年5月に発表した憲法改正の草案を読むと、前文の中でこの国体という言葉が
旧字で使われています。日本は昔も今も天皇を中心にしたうるわしい『國體』を持つ国である
と想定されているのです」

「もし彼らが、その国体を変革しようとする国民を『内なる敵』として排除しようとするならば、
治安維持法制定の歴史が反復される形になります」

(続く)