6月20日

 「戦後、教育が荒廃した責任の半分は日教組にある」。平成7年、自民党文教部会で日教組の横山英一委員長がこう率直に認めた際には、出席議員らが驚いたものである。だが今回、日教組出身の立憲民主党の古賀千景参院議員の差別的な発言をみると、さもありなんと得心するのではないか。

▼「豊かな子供は自衛隊とかならない」。古賀氏の発言は、15日の参院決算委員会で飛び出した。すぐに訂正して取り繕ったものの、自衛官とその家族に対する明白な侮辱であり、職業差別である。ある種の教員が持つ偏見と色眼鏡を象徴している。

▼過去の小欄では、自衛官の子弟である先輩記者が小学生時代に教室で教師から「〇〇君のお父さんは自衛官です。自衛隊は人を殺すのが仕事です」と名指しされ、不登校になった出来事を紹介した。すると、元自衛官夫婦から同様の体験をつづった手紙をいただいたこともある。

▼古賀氏は質疑で、防衛省が子供向けにまとめた冊子を取り上げた。冊子が北朝鮮、中国、ロシアの3カ国について説明していることに触れ、日本の学校に通う3カ国の子供の心の傷への配慮を主張した。これに小泉進次郎防衛相が「近隣諸国の子供たちへの配慮というが、自衛官の子供たちも学校に通っている」と反論したのは当然である。

▼なぜ日教組は近隣諸国を気遣う一方、日本の防衛には冷淡なのか。それを知るヒントが、日教組委員長を12年間務め、ミスター日教組と呼ばれた槙枝元文氏の言動である。槙枝氏は例えば世界で尊敬する人について、北朝鮮の金日成元国家主席を真っ先に挙げており、同国から親善勲章第1級を受章している。

▼北朝鮮が日教組について、多大な貢献をしたと評価したからだろう。