6月22日

 休日の昼ごろに都心へ向かう電車は、訪日外国人が増えたこともあって最近は結構混んでいる。でも昨日は違った。ガラガラで、親御さんとお出かけ中とおぼしき小学生くらいの女の子が、「ワールドカップ、何時から見られるの」とむずかっていた。

▼本田圭佑と物まね芸人のじゅんいちダビッドソンの違いがわからない小欄でさえ、競馬中継もそこそこに、テレビの前で声をからした。それにしても日本サッカーは強くなったものだ。

▼チュニジア戦は、いくら相手のランキングが下とはいえ、試合終了までまだ約20分あるのに「99・99999%勝ちます」という「本田語録」が飛び出すほどの圧勝だった。われわれもW杯の日本戦を手に汗握らず観戦できたのは初めてではなかろうか。開幕前、三笘薫と主将の遠藤航が相次いで離脱。初戦でエースの久保建英が負傷し、チュニジア戦を欠場するなど逆風が激しく吹いたが、びくともしていない。

▼Jリーグ発足から35年、選手層が格段に分厚くなったのは素人にもわかる。地域に根ざしたジュニアの育成やJリーグで活躍した人材を海外に送り出すシステムができ、今や日本代表26人中23人を海外組が占めるようになった。

▼サッカー界と対照的に日本政界の「選手層」は、年々薄くなっている。高市早苗首相は孤軍奮闘しているが、ベンチに控える「ポスト高市」の面々を思い浮かべると誰しも心配になる。

▼文部科学省は、サッカー界を見習ってもらいたい。まずは大学教育を根本から見直し、公のために働こうという気概のある優秀な学生を無償で海外留学させてはどうか。政治家が自由に話せない東大や左巻きの職員組合が幅を利かす名大に、日本の未来を託すわけにはいかぬ。