9月15日(火)朝日新聞東京版朝刊1面・視点

(沖縄県知事選) 「沖縄保守」からの世代交代

若い古謝氏は、旧来の「沖縄保守」とは異なるタイプの知事だろう。

沖縄保守の政治家としては、経済を重視し、基地をある程度受け入れながらも、沖縄戦や
復帰前の体験に根ざし、国益という論理の押しつけには抗する。そんなイメージだ。

たとえば2006年まで2期務めた稲嶺恵一元知事は、普天間飛行場の県内移設を容認したが、
恒久施設化をさけるために「15年使用期限」の条件をつけた。古謝氏の「容認」には、
それがない。

選挙中のある集会では、19歳の女性がこんな応援演説をした。「沖縄戦で日本兵だけが
悪かったという教育は間違っていませんか」。沖縄戦の記憶が色濃いころなら、ありえない
光景だった。

(続く)