「その語尾は、我が友、北見雛桃ではないかにゃ?」
かずきは雛桃と同年に雀士の第に登り、友人の少かった雛桃にとっては、最も親しいチェシャ猫であった。温和なかずきの性格が、峻峭な雛桃の性情と衝突しなかったためであろう。
コメント欄の中からは、暫く返事が無かった。しのび泣きかと思われる微かな声が時々洩れるばかりである。ややあって、高い声が答えた。「如何にも雛桃は北見の雛桃なのです」と。