長すぎて全部貼ってたらただの荒らしなのです

北見の雛桃は英明闊達、令和の三年、若くして名を魂天神社に連ね、ついで雀豪星一に補せられたが、
性、狷介、自からたのむところすこぶる厚く、金玉ルーパーに甘んずるを潔しとしなかった。
いくばくもなく雀豪星二に昇格した後は、故山天鳳に帰臥し、猫と交わりを絶って、ひたすら鬼打ちに耽った。
魂天となって長く膝を俗悪な暗殺の前に屈するよりは、天鳳位としての名を死後百年に遺そうとしたのである。
しかし、段位は容易に揚がらず、レートは日をおうて苦しくなる。雛桃は漸く焦躁に駆られて来た。
この頃からその容貌も峭刻となり、肉落ち骨秀いで、眼光のみいたずらに炯々として、
かつて雀豪に登第した頃の豊頬の美少女の面影は、何処に求めようもない。
数ヶ月の後、地獄モードに堪えず、遂に節を屈して、再び雀魂へ赴き、玉南で打つことになった。
一方、これは、雛桃の雀力に半ば絶望したためでもある。かつての同輩は既に雀聖に進み、
彼女が昔、鈍物として歯牙にもかけなかったその連中にラスを押し付けられることが、
往年の儁才雛桃の自尊心を如何に傷つけたかは、想像に難くない。彼女は怏々として楽しまず、狂悖の性は愈々抑え難くなった。
一ヶ月の後、降段戦に出、親の追っかけリーチに一発で放銃した時、遂に発狂した。
あるオーラス、急に顔色を変えて二向聴から何か訳の分らぬことを叫びつつそのまま赤五筒を強打して、
ラス目の軽庫娘にダマタンピンドラドラ七七〇○点を放銃して雀豪星一に降段し、彼女は二度と戻って来なかった。
牌譜屋を捜索しても、何の手掛りもない。その後雛桃がどうなったかを知る者は、誰もなかった。