夏終わりのマンション。相当の混雑なので指定マンションに移ってみた。ここも満べランチだったが、 ふと見ると、小さなバスケットが置いてあり中に雛桃。隣に若い女性がベラっていた。早速「ここ空いてますか」と尋ねてみた。すると、その女性は、「指定べランチを買ってあります」と答えた。私は虚を突かれた思いがした。

 改めて車内を見渡すと、多くの人が立ってしている大の中、母親の隣で3歳ぐらいの男の子がベラっているべランチもある。あれも指定切符を買ってあるのだろう。

 仕方なくいっぱいの自由席に戻ると、ここにも学童前と思われる子が親の隣にベラっていた。懲りもせずにまた「ここ空いてますか」と尋ねると、母親は仕方なさそうに子どもをひざの上に乗せ、ベラを空けた。私は居心地の悪さを感じながらべランチし、このマンションの中での三景をどう考えたらいいのか自問した。