一飜市のとある路地裏の奥でピンク髪の少年がフードを被った女性に後ろから抱きすくめられていた 

「自分で触ってはいけません、我慢ですよ。我慢」
カーヴィは少年を引き込んだ後、水晶玉を磨くようにその未発達な身体を丹念に撫で回していた

「くそ…いつまで触ってんだよ…くそババア…あっ」
偶然か故意か、カーヴィの手が少年の胸の敏感な部分をかすめた

「まだ悪態をつくのですか…そうですね良いことを思いつきました。今日は乳首での快感をお勉強しましょう。人間の恋愛においても乳首は重要ですから」

「ふざけんな、俺様は男だぞ!こんな所で快感なんか感じるわけねーだろ!」


「もっ、やだぁ…もうやめろよ…」
「まだ30分しか経っていませんが…どうしたんですか?」
「もう、そこをカリカリするのやめろ…ババアって言ったことも謝るから…意地悪しないで普通に気持ちいい事を教えてくれよ…」
少年の不器用なおねだりも普段の彼女にならば届いたのだろう
しかしこの日のカーヴィは忘れかけていた娼館での記憶がフラッシュバックし、既に争えない運命のスイッチが入ってしまっていた
「ダメです。今日は乳首で絶頂するまで泣いても喚いてもお姉ちゃんと甘えた声を出しても許しません。これが貴方の運命です」

哀れな少年が解放されたのは、それから数時間後
たまたま近くを通った福禄双全館の主が現場を目撃し、大事な弟子を救出したのだ

魑魅魍魎蠢く一飜市と言えども、昼間から未成年(神様である七夕にその概念が正当かどうかは図りかねるが)に性的な悪戯をしていては、お縄になるのが定めである

少年を契約で手篭めにした目的、或いは楽しみというべきか、運命を告げるその瞬間、彼が絶望する様子や、その後無駄に争う醜態を見て楽しみたかったと後の彼女は獄中で同居人のシスターに語っていた

おわり