統合失調症は、幻覚や妄想、思考の混乱などを特徴とする精神疾患ですが、その背景には「睡眠障害」が深く関わっていることが近年の研究で明らかになっています。
実際、統合失調症の患者の約80%以上に何らかの睡眠異常が認められるとされ、症状の悪化や再発リスクとも強く関連しています。

統合失調症の患者に睡眠の問題が多い理由は、一つの原因に限定できません。脳の機能、ホルモン分泌、心理的ストレス、さらには服薬の影響など、複数の要因が複雑に関与しています。

まず注目すべきは、脳内の神経伝達物質の異常です。統合失調症では、ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の働きにアンバランスが生じています。
ドーパミンは思考や感情の制御に関与し、過剰な分泌は幻覚や妄想などの「陽性症状」を引き起こしますが、実は睡眠リズムにも深く関わっています。
一方で、セロトニンは安定した睡眠を支える基盤であり、これが不足すると眠りが浅くなったり、夜間に何度も目が覚めやすくなったりします。

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