(インタビュー・執筆:成田裕和)

私が最高位戦に入会し、昨年10月に上京してきて間もない頃、勉強会に誘ってくれた一人の先輩がいた。その男は、後輩への指導で決して手を抜かないことで有名で、新人研修で最初に出会った際には、怖さすら感じたのを覚えている。

そこで、自分がいかに弱いかを思い知った私は、その先輩に対する「怖い」という印象も相まって、あまりの自分の弱さに申し訳なくなり、涙をこぼしてしまった。

でも、その男は手を抜かずに正面から私と向き合い、麻雀を教えてくれた。私は心を打たれ、この人に麻雀を教わりたいと思うようになった。その男は言う。

褒めてもうまくならないんだよね。僕が成田みたいな時はいつも「そんな牌切るなら麻雀辞めちまえ」とか叱られてばっかだったのよ。僕もそうだったから痛いほどわかるんだけど、すぐ調子に乗って努力を怠る人を何人も見てきたからこそ、麻雀プロとして、教える側に立っている以上は厳しく、そして愛を持って接しなきゃって思っているんだよね。

現在HQ麻雀で共に仕事をする、河野直也の言葉である。