金策寺ほど苦しいものは此の世にない。
金策に焼かねばならぬ。金策に焼かねばならぬ。
保険金目当てに焼かねばならぬ。
柱一本残ると半焼扱いになりなねぬ。
きっちり全焼させねばならぬ。
私自身の人生を生きられないと決意し、金策に火を放った。
おびただしい火の粉が飛ぶ。
その火の粉が江川家の豪邸に……「生きよう」と思った。