もう一つは、リアルタイムの完全なシステム・メモリー暗号化機能を備えたAMDメモリー・ガード。
この機能により、PCが紛失または盗難した場合もデータの脆弱性に対する保護を提供する。
生産性とSDGsの観点からメーカーや官公庁でRyzen PROを大量に採用
 これまでAMD Ryzenを搭載するPCのユーザーは、ゲーミングや自作などヘビーなコンシューマーやパフォーマンスを求める研究機関での利用が中心というイメージがあった。
しかし、現在では、一般の法人需要が急速な勢いで伸長しているという。

 「自動車や電機などで日本を代表するメーカーが続々とAMD Ryzen PRO搭載のPCを採用している。
しかも、部分導入ではなく数万単位と全社レベルでの導入も多い。
また、官公庁においても採用が進んでおり、中央官庁の半数近くで大量導入されている」と関根マネージャーは実績を誇る。

 こうした法人需要の急増の理由は、これまで解説してきた競合に対するパフォーマンスの優位性、およびコストパフォーマンスの高さがある。
最近は、加えて電力効率、SDGsという観点からAMD Ryzen PRO搭載のPCを選択するケースが少なくないという。
大企業のように導入台数が増えれば増えるほど、電力効率の高さはより大きなものとなるためだ。

 AMD Ryzen 7 PRO 6800U搭載PCとIntel Core i7-1280P搭載PCの電力効率を5万台のPCで比較し、1日8時間、4年間使用したとすると、電力量で220万kw、CO2排出量は1580万トンもの削減になるとAMDでは試算している。

 レノボが昨年、AMD Ryzen PRO 6000 シリーズ・プロセッサーの登場に合わせて復活させた「ThinkPad Z」シリーズは、AMDと設計段階から協力して造り上げたモデル。
次の30年を見据えた新シリーズと位置づけられ、パフォーマンスだけでなく、サステナビリティも考慮するユーザーに向けたプレミアムなどモデルとして高い注目を集めた。
さらに、レノボが近く発売する法人向け新モデルは、7割程度がAMD Ryzen PROを採用するモデルになるとされる。

 「OEM先のPCメーカーの方々からは、AMD Ryzen PRO搭載のPCは、性能、電動効率、強固なセキュリティとアピールポイントが多く、とても売りやすいという評価されている。
当社はもともと、今のPCの根本である64ビット命令セットを業界に先駆けて開発して競合にも提供してきた自負がある。
今年中に国内の法人市場でも10%越えを狙う」と関根マネージャーは抱負を語る。
https://www.weeklybcn.com/journal/issue/detail/20230316_197059.html