2020年7月上旬に発生した球磨川水害から1年が経過した。球磨川の治水をめぐっては、今年1月には国土交通省が緊急治水対策プロジェクトを取りまとめたほか、今年3月には流域治水プロジェクトや被災自治体の復興計画が策定されるなど、行政の動きだけを追えば、復旧復興に向け、大きく前進しつつあるように見える。それはそれで良いが、気がかりなのは、はたしてプラン通りに物事が運ぶかどうかだ。「民意」とやらに流され、プランをコロコロ変更したおかげで、10数年間にわたってまともな治水対策が打てず、その挙げ句、水害に見舞われ、大きな被害を出したという事実があるからだ。球磨川の治水はこれからどうなるのか、厳しく注視していかなければならない。