>>680
——法的手続きをする中で、どのような苦労がありますか。

渡邊 証拠収集ですね。誹謗中傷での法的手続きをするために、証拠を集めるのは被害者自身です。

開示請求をするためには、投稿内容をPDFにする必要があるのですが、投稿者がすぐ消すことも。PDF化の作業は見たタイミングで、急いで行わなくてはいけません。

相手を裁くためとはいえ、自分に向けられた攻撃的な言葉を見返すたびに傷つきます。何度見ても慣れることはありません。

「家族や友達にお願いしたら?」と言われることもあるんですが……。皆さん仕事もあるし、嫌なものを見せたり、ストレスをためる作業をお願いするのは申し訳なくて。なかなか助けを求めることはできないですね。

——それでも踏み切った理由は何だったのでしょうか。

渡邊 職業上、間違った情報が広がれば仕事に影響してしまいます。

今でも外資企業のなかには「負けるな」と言って一緒に仕事をしてくれることも多いんですが、日本の企業では「今はまだ誹謗中傷など話題になってますよね」と避けられることもあるんです。そんな深刻な状況であるからこそ法的手段を取る決断をしました。

負けることもありえる戦いとわかっていても、やらなくてはいけない。(弁護士ドットコム)