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一方で、本来寝るはずだったのに妨害されて眠れなかった場合、その後の睡眠時間が不足した分長くなるという「睡眠リバウンド」はハエの中にも見られたとのこと。睡眠リバウンドの量は睡眠不足の量と完全に対応しているわけではありませんでしたが、「ハエにとって睡眠は非常に少ないながらも必要不可欠なもので、主に概日リズムによって制御されているといえます」とGilestro氏は論じています。

同様の研究はクラゲでも行われています。カリフォルニア工科大学の研究チームは、散在神経系を持つサカサクラゲでも休眠状態に入っている様子を観察し、実験によって睡眠リバウンドも確認したことを報告しています。睡眠の意義が「脳の休眠」ならば脳を持たないクラゲが眠る必要はなく、研究チームは「眠ることに脳は必要ない」と論じています。

ドイツのマックスプランク鳥類学研究所では、ガラパゴス諸島に生息するオオグンカンドリに小さなデバイスを付けて脳の電気活動を計測しました。すると、陸上で監視している時間を含めても、1日に平均42分しか眠っていなかったことが判明しました。

また、飛行能力の高いオオグンカンドリは何百kmも海の上を飛び続けることができますが、飛んでいる間は脳の半分を覚醒させたまま、もう半分を睡眠状態にしていることがわかりました。さらに、飛行中にも関わらず両方睡眠状態になっていることもあったとのことで、体の休眠と脳の休眠は別であることがわかります。アマツバメなどの渡り鳥がまったく着地することなく何カ月も飛び続けられているのは、このような特殊な睡眠法があるからだと科学者はにらんでいます。

研究メンバーの1人であるNiels Rattenborg氏は「動物は睡眠を必要とするといわれますが、一部の動物はヒトよりもはるかに少ない睡眠時間でも生きることが可能なようです。ただし、どんなに睡眠時間が短い動物でも、完全に眠らずに生息し続けるということはおそらく不可能で、動物には最低限必要な睡眠量が存在することをこれまでの実験が示しています」と述べていました。

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GIGAZINE
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