09◆因果律の逆転

今度は二重スリット実験で、電子や光を通過するスリットに観測機器を取りつける。
実験装置を全て箱に覆って人の目見えなくし
観測機器によってのみ確かめさせたらどうなるか?
そしてその観測装置の電源をONとOFFにしたら、結果はどう変わるか?
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箱を開けてみると人間が電源を入れた観測装置を取り付けた箱の感光板には
干渉縞が生じていなかった。
観測によって確率が収束した結果生じた光子がぶつかった証拠として
点々が記録されていた。
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ところが同じ観測装置をつけていたにもかかわらず
電源を切って人間が観測できないようにした箱を開けてみると
そこには確率が収束していない事を示す干渉縞が生じていた。

これは「観測可能性の有無」という実験後の「未来」に起こるできごとが
過去に影響を及ぼし、箱の中で放射された光の状態を変えた事を意味している。

また2015年にもオーストラリア国立大学のアンドリュー・トラスコット教授が
感光板を二重にした別方法の二重スリット実験を行ったが、
やはり"結果"が"原因"に影響を及ぼしていた。

間に置くスリット板のスリットが1本だけなら光は一直線に進むのみだが
スリットが2本なら光は波のように様々な経路を取っていたのだ。
光がスリット板に衝突す以前、発射された時点で経路を変えているのである。

これについてトラスコット教授は
「未来の測定が過去の原子経路に影響を及ぼしているのだ」と述べている。