荒瀬尚教授らのグループは、コロナウイルスに対する76種類の抗体の働きを解析。
体内の受容体たんぱく質「ACE2」との結合を阻止する中和抗体とは逆に、
結合を促す感染増強抗体が6種類見つかった。

6種類はいずれも、ウイルス表面の突起状になったスパイクの先端部分を変質させ、
ACE2と3倍程度結合しやすくする働きがあった。中和抗体を弱める働きもあったが、
中和抗体が十分な量ある場合には結合作用は強くならなかった。
非感染者の中にも保有する人がいるという。

荒瀬教授は「体内で中和抗体より先に増えると重症化につながる可能性がある。
今後研究が進めば重症化しやすい人を事前に見つける検査や、
新しいワクチン開発などに活用できる」と話した。