人間がマダニに咬まれることで感染するだけでなく、マダニに咬まれて感染したイヌやネコに引っかかれたり咬まれたりすることでヒトに感染する例も少なくないことだ。

 感染すると、6〜14日間の潜伏期間のあと、突然高熱が出て強い倦怠感や頭痛、筋肉痛、神経症状などが急速に進行し、重症化すると多臓器不全に陥り、最悪の場合は命を落とす。
これまで有効な治療薬やワクチンがなく、対症療法で回復を目指すしかなかったが、ようやく小さな光が差してきた。感染症学などが専門の愛媛県立医療技術大学理事長・学長の安川正貴医師らによる臨床試験で、
「あの薬」の有効性が認められたのである。それは、コロナ治療で注目された抗ウイルス薬「アビガン(一般名:ファビピラビル)」だ。安川氏が語る。