2021年11月16日

 地球奥深くのマントルから採取されたダイヤモンドには、これまで誰も見たことがない新種の鉱物が閉じ込められていた。

 新種の鉱物は、著名な地球物理学者デイブ・マオ氏にちなみ「davemaoite(デイブマオイト)」と命名されている。

 これまで存在が予測されるのみの仮説上の鉱物だったが、ついに実物が確認されたと、『Science』(21年11月11日付)で報告されている。 





これまで理論上ではあると考えられていた鉱物

 デイブマオイトは、地球上で初めて発見された「高圧ケイ酸塩ペロブスカイト」の一種だ。その存在は以前から予測されており、地球のマントルに豊富に含まれていると考えられている。

 しかし、その結晶構造はマントル内部の高圧・高温でなければ形成されない。地表へと運ばれると、周囲の圧力が低下するために分解してしまう。

 このため、実物はなかなか見つらず、あくまで理論上の鉱物でしかなかった。

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地下660キロのダイヤモンドから発見

 ついに本物が発見されたのは、地下660キロのマントル内で形成されたボツワナ産ダイヤモンドからだ。

 米ネバダ大学をはじめとする研究グループが、「シンクロトロンX線回折法」でダイヤモンドを分析したところ、その中に無傷のデイブマオイトが閉じ込められていることが判明した。

 発見されたサンプルは、ほんの数マイクロメートル(100万分の1メートル)と微細なもの。X線の高エネルギービームで超精密な測定を行える、シンクロトロンX線回折法だったからこそ可能だった発見だ。
     ===== 後略 =====
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