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ハワイ島の地下に群発地震源の巨大な「マグマ網」、科学者ら驚愕
「これはいったい何なんだ」「そのくらい衝撃的でした」
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/122600606/
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マグマの通り道
科学者たちは機械学習の手法を用いて、地震データの中からハワイ島の地下で発生した約20万回の小さな地震を特定した(図ではその1つ1つが点で表現されている)。
これらの地震を調べることで、岩を砕いて移動させるマグマのパルスを追跡し、溶岩が地表に噴出するまでの流路を驚くほど詳細に示すことができる。

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 科学者たちはこのほど、ついにこの地震の震源域を発見した。地殻より深い地下36~43キロメートルのマントルで、網目のように広がるマグマとともにシート状の岩床が折り重なっており、ゆっくりと膨張している。
この「パハラ岩床複合体(PSC)」にマグマがパルス的に貫入すると、群発地震が発生するのだ。
このような岩床の複合体は、世界で最も大きく最も活動的な火山の1つであるキラウエアやマウナロアにマグマを送り込む経路になっている可能性がある。...

 パハラは、ハワイ諸島を形成したホットスポット(地下深くからマグマが上昇してくる場所)の真上に位置していると考えられている。
そのホットスポットの上を太平洋プレートが移動しているため、長い目で見ればまるでベルトコンベヤーに送り出されるかのように、次々と新たな火山が生まれ、新しい島ができてゆく。
ハワイのホットスポットはこれまでに129個以上の火山を作り出していて、ハワイ諸島の15個の火山は、その中で最も新しいものだ。それ以前にできた火山の大半は死火山となり、現在は波に侵食されて海中にある。
 過去の研究では、群発地震の震源の下にマグマの供給源らしきものがあることが明らかにされ、パルス的に上昇してくるマグマが
群発地震を引き起こしている可能性が示唆されている。また別の研究では、地下の浅いところある、火山にマグマを供給する経路について
詳述されている。しかし、マントルの深いところからマグマがどのように上昇してくるのかについては、正確にはわかっていない。
「パズルの大きなピースが欠けているのです」とベニントン氏は言う。...

 氏の言葉を借りると、PSCは「システムへの入り口」で、パハラの地下からマグマを水平方向に運ぶ経路になっている。
PSCに空洞はないが、岩が弱くなっている部分があり、マグマはここから貫入して広がっていくという。PSCは、キラウエアに続く破砕帯や、研究チームがマウナロアに続いていると考える領域とつながっている。
 マグマが地表に到達するルートは1つではないかもしれないとロス氏は言う。PSCは、ハワイ島の地下のマグマをさまざまな火山の山頂まで運ぶ、より大きな層状構造の一部なのかもしれないと推測している。
 群発地震の発生時期も、PSCと地表の火山との関連を暗示している。2020年にキラウエア火山が噴火したのと同じ日に、PSCでも地震が起きていた。
2021年にも同様の噴火と群発地震の急増が発生しており、ワイルディング氏は、これらの噴火によってマグマの通り道の圧力が解放され、深部からさらに上昇してきた可能性があると言う。...

 ロマン氏は、PSCが近くの火山にマグマを直接供給しているかどうかはまだわからないと言う。
氏とバージェス氏は2021年に、火山の噴火と深部の群発地震との間接的な関連を示唆する論文を2021年3月に学術誌「Geophysical Research Letters」に発表している。
パハラの地下深くにあるマグマだまりが膨張すると、マウナロアやキラウエアにつながるマグマの流路が、歯磨き粉のチューブを絞るように圧迫される可能性があるというのだ。ロマン氏は、両方のプロセスが作用している可能性もあると言う ...