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地熱発電の資源量調査現場で噴出する蒸気(共同)

北海道蘭越(らんこし)町で資源調査の掘削作業中に蒸気が噴出し、2人が体調不良を訴えた問題で、調査主体の三井石油開発(東京)が現場にたまった水の一部を約500メートル離れた観光スポット「大湯沼」周辺に排出していることが7日、同社への取材で分かった。高濃度のヒ素が検出されており、町は健康被害や環境破壊につながる深刻な事態として排出停止を求めている。

蘭越町や三井石油開発によると、検出されたヒ素は飲料用水の基準の1590倍、農業用水の基準の318倍に相当する。金秀行町長は7日、「早急に道と協議し、その結果が出るまで放出を停止してほしい」と要望。同社が対応策を検討している。

大湯沼は水道や農業用水には使われていないが、温泉が湧き出す沼として観光名所となっている。

三井石油開発が地熱発電の資源量を調べるために6月25日から掘削を開始。同29日に地下約200メートルまで掘り進めたところで蒸気が噴出した。弁当の配達に訪れた女性が硫化水素中毒で一時入院し、町民1人が体調不良を訴えた。現場の作業員18人に健康被害は確認されていない。

近くの川で基準値を超えるヒ素が検出され、町は基準値を下回るまで農業用水の取水を制限した。蒸気と共に噴き出した地下鉱物「石英」が農業用水に流れ込み、白濁する被害も出た。(共同)

2023年7月8日0時10分
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