その結果、参加者の陰謀論信念が21.43%低下した。さらに、参加者の27.4%が対話後に陰謀論を
確信しなくなった。この効果は2カ月後も持続し、非常に広範な陰謀論で一貫して見られ、
陰謀論信念が深く根付いていてアイデンティティーにとって重要である参加者でも生じた。

 さらに、AIとの対話は特定の陰謀論に焦点を当てたものだったが、関連のない陰謀論の信念も
低下させ、陰謀論的世界観の全般的な減少を示唆した。また、AIによる反論は参加者の行動意図
にも影響を与えた。陰謀論を支持するソーシャルメディアアカウントを無視・フォロー解除する
意図が高まり、陰謀論の支持者を無視したり議論で反論したりする意欲も高まった

 以上の結果は、多くの陰謀論者は反証に直面すれば考えを変えられることを示している。これは、
人々の推論能力についてかなり楽観的な見方を示唆している。陰謀論者の心理的欲求によって
むやみになっているわけではなく、説得力のある反論を示せば影響を与えられるということが分かった。