2024年05月25日

日赤の血液製剤ではなく供血者から採血して患者に輸血する院内血(生血)輸血。安全性の問題から厚生労働省は緊急時以外行うべきではないとしているが、血液搬送が間に合わない離島では避けられないのが現状だ。
沖永良部島で12日、緊急患者が発生し血液在庫が切れ、生血輸血が行われた。医師たちは「救命のためにはやむを得ない。離島の現状を知ってほしい」と訴えている。




■島の在庫は5本のみ

「至急!!O型の血液の職員は病院までお集まりください!」「緊急で輸血をいたしますが、血液が足りません!」。12日午後7時51分、
沖永良部徳洲会病院(玉榮剛院長、132床)の職員連絡ツールに一斉にメールが届いた。入院中の患者が大量に下血し、夕方にはショック状態になって意識レベルも低下。大量の輸血が必要になった。

O型の患者だったため使用できる血液型はO型のみ。同病院が普段備蓄する輸血用血液製剤はA型2本、O型3本。下血のスピードから「手術にしろ搬送にしろ、この速さでは血液が足りなくなる」。玉榮院長は生血輸血を即決した。

病院に駆け付けた職員は10人以上。到着した看護師から順に互いに採血を行い、合計10本分の血液を確保した。
悪天候だったため奄美海上保安部の巡視船が搬送要請に応じ、患者は輸血を受けながら沖縄へ向け13日午前2時に沖永良部島を出港。同7時20分に那覇市に到着し病院に搬送され、一命を取り留めた。



■生血輸血の課題

■病院間で血液融通は

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